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家庭の毒だみ酒の効能を調べてみた

食品
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毒だみ酒とは、ドクダミという植物をお酒に漬けたものです。
ドクダミは、毒を抑えるという意味の「毒矯(どくだ)み」から名付けられたといわれています。
生薬名は「十薬」といい、馬に食べさせると十(じゅう)もの薬効があることに由来します。
毒だみが健康に良いと云われているので家庭で3年前に毒だみ酒を作っていました。
今回は私がもらう事になり、毒だみの効用を調べてみました。

毒だみ酒の効能は?

殺菌・解毒作用
ドクダミに含まれるデカノイルアセトアルデヒドという成分は、ペニシリンをしのぐといわれるほど強力な殺菌作用を持っており、食中毒や傷口の化膿などを防ぎます。
利尿・緩下作用
ドクダミに含まれるクエルシトリンという成分は、尿や便の排出を促し、新陳代謝を高めます。
血圧安定作用
クエルシトリンにはビタミンP様の働きがあり、毛細血管を強化し、血圧を安定化させます。
皮膚病改善作用
ドクダミは化膿性皮膚炎や水虫などの皮膚病に外用薬として用いられてきました。
毒だみ酒を塗ることで、ニキビや虫刺されなどの炎症を抑えます。
アトピー性皮膚炎改善作用
毒だみ酒を入浴剤として使うことで、アトピー性皮膚炎の症状を和らげます。

毒だみ酒の作り方

1. ドクダミの花が咲く時期(6月頃)に、清潔なドクダミを採取します。
2. ドクダミをよく洗い、水分を拭き取ります。
3. 清潔な瓶にドクダミを入れます(8分目くらい)。
4. アルコール度が高いお酒(ホワイトリカー、焼酎、ウォッカなど)を瓶に入れます。
5. 冷暗所で2週間程度寝かせます。
毒だみ酒の有効期限は、アルコール度が高ければ約1年です。
低ければ冷蔵庫に入れて1か月以内に使い切りましょう。

毒だみ酒を飲むときの注意点

毒だみ酒は、適量であれば様々な効能がありますが、飲み過ぎるとアルコールの影響で身体に悪影響を及ぼす可能性があります。
以下のような点に気をつけて飲むようにしましょう。
空腹で飲まない
空腹時はアルコールの吸収が早くなり、急性アルコール中毒のリスクが高まります。
食事しながら飲んだり、牛乳などを事前に飲んだりするとよいです。
ゆっくり飲む
イッキ飲みのように短時間に大量のお酒を飲むと、肝臓でのアルコール分解が追いつかなくなり、血中のアルコール濃度が急速に高まります。
中枢神経や呼吸中枢が麻痺し、急性アルコール中毒にかかる危険性が高まります。
適量飲酒を守る
適量飲酒の目安は、お酒1単位(純アルコール20g)です。
お酒1単位は、ビール中瓶1本、日本酒1合、焼酎0.6合、ウイスキーダブル1杯などに相当します。
一般に体重60~70kgの方は純アルコール約5g分解に1時間ほどかかります。
自分の体重や体質に合わせて、自分の適正量を知ることが大切です。
休肝日をつくる
長期にわたり大量のアルコールを摂取すると、肝臓障害や高血圧などの病気を引き起こす可能性があります。
肝臓を休めるためにも、週に2日以上はお酒を飲まない日を設けることが望ましいです。
強いお酒は割って飲む
強いお酒はアルコール度数が高く、一気に血中アルコール濃度を上げるため、水や炭酸水などで割って飲むとよいです。
ただし、割ってもアルコール量は変わらないので、飲み過ぎに注意しましょう。
寝酒は極力控える
寝る前にお酒を飲むと、睡眠中に血中アルコール濃度が下がり、逆に目覚めやすくなります。
また、睡眠時無呼吸症候群や低体温などのリスクも高まります。
寝る前3時間以内はお酒を控えることが望ましいです。

お酒にして効能がある植物は?

ドクダミのようにお酒にして飲むと、疲労回復や血行促進、解毒作用などの効果が期待できる植物はたくさんあります。
例えば、以下のような植物があります¹。
カシス
カシスは黒すぐりとも呼ばれるベリー類の一種で、カシスリキュールやクレームドカシスとしてお酒に加工されます。
カシスにはビタミンCやポリフェノールなどの抗酸化物質が豊富に含まれており、免疫力の向上や老化防止、美肌効果などがあります。
ボケ
ボケはバラ科の植物で、春に赤や白の花を咲かせます。ボケの実は生食できませんが、焼酎やはちみつに漬け込んでボケ酒やボケのはちみつ漬けにすると食べられます。
ボケにはサポニンや有機酸などが含まれており、咳止めや疲労回復、整腸作用などがあります。
ハーブ
ハーブとは香りのよい草花の総称で、さまざまな種類があります。
ハーブをお酒に漬け込んで作るハーブ酒は、その香りだけでなく、ハーブの持つ効能も楽しめます。
例えば、ローズマリーは記憶力や集中力を高める効果があり、ラベンダーはリラックス効果があり、レモングラスは風邪予防や消化促進の効果があります。

毒だみの活用方

ドクダミは茎や根を煮物にしたり、葉っぱを天ぷらにしたりなど、食用として多くの活用法があります。
また、外用では葉っぱを揉んで、傷口に当てる湿布のような活用もあります。
化粧水・・・化粧水として使用すると、美肌効果があり、にきび対策やシミ対策にも効果的と云われています。
【作り方】
1.乾燥葉50gに焼酎を注ぎ、3週間以上漬け込む
2.ガーゼ等でこす
3.グリセリン100mを加えてスプレーボトルに入れる
入浴剤・・・乾燥した葉をお風呂に入れる あせもやニキビなどに効く
【作り方】
1.乾燥葉をティーパックに入れて、そのまま湯舟に入れる。
2.乾燥葉を鍋で15分ほど煮出して、その抽出液を湯舟に入れる。
天然虫よけスプレー・・・(ドクダミの乾燥葉+焼酎)
【作り方】
1.乾燥葉50gに焼酎を注ぎ、3週間以上漬け込む
2.出来た抽出液エッセンシャルオイル(精油)を入れよく混ぜる
3.精製水をいれ完成

特に知られている毒だみの効用

どくだみは特に知られている作用には以下のようなものがあります。
血管の強化
毛細血管を丈夫にして、血行を促進する。
デトックス作用(解毒作用)
利尿作用があり、老廃物を排出して新陳代謝を高める。
整腸作用
弱った胃腸の働きを整える。
これらの作用によって、
蓄膿症・副鼻腔炎・鼻づまり・鼻炎・花粉症の改善
冷え性・体質改善
血管を強化し、心臓病や高血圧・動脈硬化を予防
ダイエット・むくみの改善
胃腸の調子を整える
美肌・吹き出物・老化防止
葉を外用すれば、ニキビ予防、美白効果、アトピー性皮膚炎改善、など様々な効能があるとされています。
便秘の解消
どくだみには食物繊維や、腸に水分を集め便を流れやすくする【マグネシウム】、腸を刺激して動きを活発にする【カリウム】など多くのミネラルが含まれています。
これらの働きで体の中の老廃物を排出し、腸の動きも活発になります。
ダイエット・むくみの改善
利尿作用によって体に溜まった毒素を排出するデトックス効果があるため余分な水分を排出してむくみの改善にもつながります。
血行が良くなることで、エネルギーの代謝をしやすくなる効果も期待できます。
冷え性・体質改善
【クエルシトリン】の効果で毛細血管が強化され、血液をサラサラにする作用によって流れがスムーズになり体全体が温まるようになります。
加えて【カリウム】をはじめ【カルシウム】、【マグネシウム】、【鉄】、【マンガン】、【亜鉛】などのミネラルも豊富なので、体内の熱生産量を上げてくれる作用があり冷え性に効果的です。
美容・老化防止・シミやシワの予防
毛細血管を丈夫にして血行がよくなり、新陳代謝がアップするため、美肌を保つのにも役立つとされています。
血液やリンパの流れがよくなることによって、シミのもとになる過酸化脂質を抑えたり、くすみやシワの生成を抑えて肌を明るくしてくれる効果が期待できます。

まとめ

ドクダミについて調べてきましたところ、とても有益な植物で、先人の知恵としてよく利用されている物です。
しかし、3年前に作った毒だみ酒が効果があるのかどうか、試してみなければわかりません。
アルコール漬けですので、有用成分は溶け込んでいる筈です。
食前酒としてチビリチビリと消費しています。